泣いたら○○できない
先週、駅のホームで電車を待っていたときのこと。
後ろから子どもの泣き声が聞こえてきました。
「泣いてるなー」ぐらいにしか思っていなかったのですが、その子の母親が「泣いてたら電車乗れないよ」と何度も言っていました。
私は心の中で、「泣いていたら電車に乗れないなんて、んなアホな」と思いつつも、
電車の中で子どもが泣いていたら周りに迷惑をかける、嫌な思いをする。だから、今すぐ泣き止ませる方法は、あなたが泣いたままでは○○はできないよ。と植え付けていくんだなと思いました。
ずっと観察していたわけではないですが、数分後に電車に乗り込んだとき、そのお子さんはちゃんと泣き止んでいました。
きっとお子さんの中では、「泣いたら電車に乗れない」「お母さんに迷惑をかける」など思っていたかもしれません。
自分の幼少期と重ね合わせてみると、私が泣くと「うるさい!!」と怒鳴られたり叩かれたりするだけでした。
言いたいことも言わせてもらえない、言ったら言ったで「うるさい!」「偉そうなことを言うな!」と怒鳴られ黙らせようとするだけ。
これが何年も続いていけば、「親は何もわかってくれない」「話を聞いてくれない」と潜在意識に刷り込まれていくのは当然のことです。
その結果、「誰もわたしのことをわかってくれない」という出来事にしか意識が向かわないので、孤独を感じる期間もとても長く、思考の修正にはとても時間がかかりました。
今回の件で、子どもだから感情を素直に出しているのは自然なことなのに、親の刷り込みで、「泣くのはダメ」という思考に変わっていくんだなと、なんだか複雑な気持ちになりました。
人を育てるって本当に大変なことですし、育てる側も育ててくれた人を真似てしまう。
いつの時代になっても虐待やいじめがなくならないのは、インナーチャイルドもそうですが、過去の心の傷、痛みをそのままにしているからだと思います。
自分の心がある程度満たされている状態であれば、楽しく、幸せに生きることに意識が向くので人を傷つけようという行動もしなくなります。
歯磨きをするのと同じぐらい、心のケアをするのは当たり前な世の中になればいいなと思います。
何度も同じことをくり返し、その度に嫌な思いをしている……
そのパターンから抜け出して、自分らしさを取り戻しませんか?
インナーチャイルドセッション