親からひどいことをされても親のことを悪く言ってはいけないの?
なにか嫌なできごとがあったとき、誰かに聞いてほしいときってありますよね。
その内容が親に関することだと、大半の人が「親のことを悪く言ってはいけない」というのがインプットされているので、親のことを愚痴っても「まぁまぁ、そこまで言わなくても」と返ってくることが多いと思います。
私自身、機能不全家族で育ったアダルトチルドレンで、今でいう毒親育ちです。
インナーチャイルドを癒すワークはずいぶん前から行っていたのですが、アダルトチルドレンについて調べて自覚したのは、ほんの数年前です。
アダルトチルドレンから回復する前は、よく母親の愚痴を友人に聞いてもらっていました。
親としてというより、人としてその言い方はどうかと思うという言葉を平気で言ってくるような人だったので、聞かされている側も、あまりの酷さに困ったと思います。
親のいいところやフォローすることを言われたとしても、「それとこれとは違わない?」と心の中で思っていて、このモヤモヤした感情を解消することはできませんでした。
今思えば、わたしの周りには似たような家庭環境の友人はいないので、親をフォローするような返答は当然です。
そのときは無意識に友人にカウンセラーやセラピストのような役割を求めていたのでしょうね。
この部分もインナーチャイルドを癒していくことで落ち着いていきます。
アダルトチルドレンから回復するためには、親のことをボロクソに言ってもいい場所は必要だと思います。
それだけ自分の心は傷ついてボロボロになっているのですからね。
ですが、相手を選ばないと解決するどころか自分を責める方向へと向かう場合もあります。
手っ取り早いのは、カウンセラーやセラピストにお願いして心をフラットにすることです。
相性もあるので傷つく場合もありますが、自分にあった言葉を投げかけてくれる人は存在します。
事後報告で「前にこんなことがあってね」と、友人に話をするほうが、冷静になっているのでまた別な視点でものごとをみることもできます。
「こんな話を聞いてもらって申し訳ない」といった罪悪感も減っていきますよ。